[2002.02.06]
  フィリップス支持のため


 ▼音楽CDコピー防止用「エラー」導入にフィリップス社が強く反対(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20020205102.html


 コピープロテクトCDも,DVDのコピープロテクト仕様も,根本は「コピーをさせない」ものではなく,「聴かせない」「観させない」仕様にしているだけだ。そんなものに,金を払う必要が,あるだろうか? そんな仕様は,ユーザーの「不正の意志を持った」コピーを助長しているだけだと,なぜ気付かないのだろうか?

 フィリップス社が,レコード業界のコピープロテクトCDに対し,「それらはCDに似ているがCDではない」と反発している(フィナンシャル・タイムズ・ドイッチュラントの記事)。同社の399ドルのダブルトレイ式のCDレコーダーが人気となっている(>amazon.com)。また同社では今後発売するプレーヤーは,コピープロテクトCDの再生と複製の両方ができるものになると主張している(USAトゥデイの記事)。

 かなり際立った発言ともとれる「コピープロテクトCDの再生と複製の両方ができるものになる」というフィリップスの発言。音楽業界からみるとそれは,著作権保護のためのプロテクトを破ることを禁じるDMCA(デジタル・ミレニアム著作権法)に違反すると主張する。だが,フィリップスはそんなことは百も承知で,プレーヤーとレコーダーになにも施されていないそんなシステムは小手先のものでしかなく,コピープロテクトなんかではないと一刀両断する。これは家電メーカーとしてのフィリップスにとって,危うい橋を渡るような行為だが,ほぼ消費者はフィリップスを支持してくれることを意図しての発言だろう。で,実際そうなるだろう。そして,レコード業界にとっては自分の身を守るためにあがめるべきDMCAを,CDプロテクトという安易な方策のために食い尽くし,最終的にDMCAが最期の時を迎える流れを作るだろう。

 時を同じくして,DVDも同じ問題に首を突っ込もうとしている(CNET Japanの記事)。CDにしてもDVDにしても,規格を変更するということはこれまでのプレーヤーで問題を生じさせる。つまりこれまでずっと使ってきたプレーヤーでは再生できなくなる可能性が高く,たとえうまく機器の買い替えを促したとしても,またあらたなプロテクト・ハックによって,また規格の変更…という悪循環を続けることは目に見えている。つまり,今のすべての動きは「無駄」なのだ。そして私たちも,そんな無駄につき合う必要はない。なんだったら,音楽も映像も,生活から捨てればいいだけだ。フィリップスを支持しよう,ユーザーをみない音楽も映像も,なくなったっていい。


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